IT武装戦略の着眼点

第54話:ホームページのよくある失敗例!

2016年08月03日

仕事柄、中小企業経営者から多くの経営相談を受けていますが、ホームページに関する相談もあります。経営者はホームページを自社のビジネスに活用したい、そう思って試行錯誤しているのですが、なかなか上手くいかないのが現状です。

 

また、ホームページが全くビジネスの役に立たず、放ったらかしになっている場合も少なくありません。そこでホームページに関する相談で、よくある典型的な失敗例を2つ挙げてお伝えします。

 

【失敗例】知人にホームページを作ってもらう!

リサイクル店を経営しているA社長は、開業時に知人のデザイナーにホームページを作ってもらいました。制作費用は10万円と、相場よりもずいぶん安くしてもらいましたし、ホームページを変更したいときはいつでも無料で更新してくれるという、大変ありがたい条件でした。

 

ただ残念ながら、ホームページが公開されて2ヶ月たっても、「ホームページを見た」という問合せはありません。そこでホームページの内容変更を、その知人にお願いすると快く応じてくれました。

 

A社長は、ホームページを使って顧客を少しでも増やそうと、必死だったのです。そしていつもその知人は快く対応してくれました。しかしホームページの反応は全くありません。

 

そうしたやりとりを半年ほど続けましたが、A社長も徐々に知人に頼むのが悪くなってきました。忙しい知人に無理を言って、修正を依頼するのに気が引けてきたのです。できればもっとネットに詳しい制作会社に依頼して、ホームページを作り直したいとも思いました。

 

でも今まで協力してくれた知人に申し訳ないので、そういう訳にもいきません。 やがてA社長は知人に気兼ねして、ホームページの更新をほとんど行わなくなりまし た。その結果ホームページはあまりアクセスされることもなく、放ったらかしとなってしまったのです。

 

 【失敗例】電話営業にだまされ、高額HPをリースで作成!

B社長は、複数の唐揚げ店をFC展開しています。売上げが伸び悩んでいたため、ホームページを活用して集客に利用しようと検討を始めました。そんな矢先、ホームページ制作会社から営業電話がかかってきます。

 

B社長はパソコンにあまり詳しくなかったので、営業マンの提案がどれほど実現性の高いものか判断がつきません。営業マンの提案は、総額180万円という大変高価なホームページ制作でした。

 

難色を示すB社長でしたが、営業マンは「総額は高いですが、5年のリースを組みますから、月々の支払いはたったの3万円。毎月の広告費と思えば安いものですよ」と、言葉たくみの説得に負けて契約をしてしまいました。

 

完成したホームページは、さすがにプロが作っただけのことはあって、素晴らしい仕上がりです。でも残念ながら、ホームページからの問合せは全くありません。B社長があわてて営業マンに相談したところ、「それではネット広告を利用しましょ う。弊社にはネット広告がセットになったお得なプランがありますから、ぜひそれを利用してください」との返事。

 

その追加の広告プランが、月々5万円。毎月のホームページ制作費用の支払いが月々3万円ですから、それより高い費用がさらに必要だというのです。そんなに高額な広告費用を支払うのは困るので、B社長はホームページの修正を依頼しました。

 

もっと反応がとれるように変更してほしいと、申し入れたのです。でも営業マン曰く、「ホームページの修正には1ページあたり1万円いただきます」とのこと。もし5ページ修正したくなったとしたら、5万円の追加費用を払え、という論法です。

 

これではホームページの効果がないので、サービスの解約を申し込みました。でもそのホームページ作成サービスにはリース契約が組まれていますから、もう解約できません。営業マンに文句を言っても「そういう契約ですから」の一点張り。

 

B社長は結局、泣き寝入りせざるを得ませんでした。そして見た目は格好いいものの、全く反応がとれずしかも更新もできない、そんなホームページだけが残されました。商売の役に立たないホームページに、毎月3万円もの費用を払い続けているのです。

 

この2つの失敗事例は、実際にご相談を受けたものです。

それでは、ホームページを自社のビジネスに活用して、成果を出すにはどうすれば良いのでしょうか?

 

そこで次回は、「成果を出せるホームページを作るにはどうすればいいか?」について、お伝えしたいと思います。

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