IT武装戦略の着眼点

第66話:ホームページ作成費はなぜ高いのか?

2016年11月16日

「ホームページをリニューアルしたいのですが、見積金額が高くて・・・」

弊社セミナーに参加された方が、嘆いていました。

 

ホームページの作成費用が高いのは、決してホームページ作成会社が法外な費用を請求しているからではありません。ホームページ作成という仕事そのものに問題があるのです。

 

ホームページを作成する場合、最初にデザインを考えます。トップページの色や形を考え、おしゃれな画像を配置して、全体の見た目を整える作業のことです。ここで問題になるのが、このデザインの作成が顧客ごとの個別対応だということです。

 

顧客ごとに毎回、イチからデザインを作成しますので、どうしても手間がかかってしまいます。いわばオーダーメイドのスーツのように、顧客ごとに個別のデザインの検討が必要なため、費用が高くなってしまうのです。

 

それともう一つ、ホームページのページ数に比例して、作業の手間がかかることも、費用が高くなる原因です。

 

ホームページというのは、自動でページが作成されるわけではありません。デザイナーと呼ばれる技術者が、1ページ1ページ手作りで作っていきます。そのためページが増えれば増えるほど、それに要する手間も増えてしまうのです。

 

また、ホームページの作成には専門スキルが必要ですから、技術をもった単価の高い「デザイナー」が制作を担当します。彼らが手間をとられて作業日数が多くなると、それに比例して制作会社から請求される制作費用も高くなってしまいます。

 

ここまで述べたのは、ホームページを最初に作るときやリニューアルするときのコストですが、実はホームページが完成した後のランニング費用も馬鹿になりません。

 

商売をしていると、頻繁にホームページの更新が必要になります。新商品の発売や価格の改定、季節にあわせたキャンペーンの実施等、ホームページの変更は日常茶飯事です。

 

作成業者にホームページを作ってもらった場合、ホームページの更新を自社で行うのはほぼ不可能です。業者が作ったホームページはプロの専門技術で作られていますから、専門スキルを持たない人が自分で更新するのはとても難しいのです。

 

自分で更新できないとすると、業者に更新してもらうしかありませんが、もちろん無料というわけにはいきません。専門スキルを持った単価の高いデザイナーにお願いするわけですから、「1ページ更新するごとに2万円」というようなランニング費用が必要となります。

 

熱心にホームページを更新する企業であれば、毎月10ページ以上のコンテンツを追加・修正していきます。このページ数だけの費用が必要になりますから、業者に全部依頼すると毎月相当の更新費用が必要になってしまうのです。

 

そしてこの更新費用は、ホームページを維持している間ずっと続きます。ビジネスを続ける限りホームページの変更は避けられませんから、毎月毎月、何万円もの更新費用がずっと必要になります。

 

たとえば毎月の更新費用が5万円とすると、5年間での総額では、5年×12ヶ月×5万円=300万円もの更新費用が必要になってしまうのです。

 

しかし実情では、多くの企業ではこうした更新費用を払ってはいません。それは更新費用を惜しんで、更新しないからです。毎月、何万円もの更新費用を払うのがもったいないので、多くの企業はほとんど更新を行わないのです。

 

季節が夏から冬に変わっても、夏用の商品を掲載したままのホームページはたくさんあります。実店舗ではさまざまなキャンペーンを行っているのに、更新費用を惜しんで、ホームページには古いキャンペーンを掲載したまま・・・。そんなホームページもたくさんあります。

 

たしかに毎月、多額の更新費用を払うのは大変です。でも必要な更新を行わないと、決して成果はあがりません。

 

実店舗では季節にあわせて商品の見直しを行ったり、陳列を変更したり、さまざまな変更を行っていると思います。ポップの付け替え、価格の変更、セールストークを変えることも日常茶飯事でしょう。

 

なぜそんな風に変更するのか?それはそうしないと成果が上がらないからです。日々の商売の中で、さまざまな試行錯誤や改善を繰り返しながら、より多く売上を上げて、顧客の満足度を向上させようと努力しているのです。

 

ホームページも同じです。実店舗と同じように、ホームページも日々試行錯誤や改善を繰り返さなければいけないのです。

 

 

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