IT武装戦略の着眼点

第100話:アナログメディアの価値を再認識する!

2018年02月07日

「弊社は既存顧客に対して、毎月約3,000通のニュースレターを送っています!ほとんどの同業者は、コストや手間がかかるのでやらないので、とても業績は好調です!」ある地方で、複数のメガネ店を経営する専務のお言葉です。

 

最近では、インターネット以外のメディアは、「古いメディア」と言われます。しかし新聞、紙雑誌、紙広告、印刷カタログなどは、依然さまざまなビジネスにとって有効です。

 

ですから、ネットによる販売促進支援のなかでもお伝えしているのは、アナログ的な紙媒体を使っての販促手法をおススメしています。なぜなら、デジタルとアナログを組み合わせたハイブリッド方式の販促効果が高いからです。

 

なかでも、特にオススメのアナログメディアは、「ニュースレター」です。冒頭に登場した業績を上げているメガネ店は、ネット上でも展開していますが、「郵送で届けられたニュースレターほど顧客との結びつきが強く、顧客の維持と来店動機を促すものはない」と言っていました。

 

紙媒体のニュースレターを、顧客に提供する資料やサービスの一部に含めないのは勿体ないことです。よく有るのが、せっかく作成したニュースレターを印刷せずにネット上で提供することです。

 

これでは、印刷して郵送することに比べたら効果は半減するでしょう。

 

現在のようなソーシャルメディアの時代に、紙媒体のニュースレターと同じ内容を投稿したり配信したりできるだけでなく、全く同じものをコスト掛けずに提供できる機会が数多くあるにもかからず、なぜニュースレターが良いのでしょうか?

 

それは、郵送で届いた紙媒体のニュースレターの封を空け、実際に手にとって読んだり保存したりと、共有することのプラスの効果は、デジタルでは再現できないからです。

 

もうひとつ数値にはっきりと違いが出るのは、継続性のある商品やサービスにおける顧客維持です。オンラインだけで完結する商品やサービスは保持率が低く、中途脱落者は年間で80%に上ります。

 

一方、オフラインで提供される商品やサービスは維持率が高く、中途脱落者は年間でたったの30%程度です。オンラインの半分程度です。

 

顧客は、自分とのコミュニケーションに実際にコストを掛け、情報や娯楽を提供してくれ、自分に感謝の意を表してくれていると感じます。これにより、互恵関係が育まれ、深い理解に結び付きます。

 

また消費者は、印刷物を重視するというデータもあります。

 

一般社団法人日本ダイレクトメール協会が2014年に行った調査によると、回答者の80%以上が購読し、企業から定期的に送られてくる紙媒体のニュースレターや雑誌を「常に読む」と回答しています。

 

インターネットが普及したことで、情報量は膨大ですが簡単に入手することができる時代です。ですから大多数の人が、ネットにいくらでもある無料の電子ニュースレターに慣れてしまっているのです。

 

こんな時代だからこそ、自社で時間と手間を掛け作成した紙媒体のニュースレターを、高頻度で定期的に顧客に郵送することほど、顧客を「惹きつける」方法は無いと確信しております。

 

取り組んでない企業は、直ぐにでも自社の紙媒体ニュースレターを準備しましょう! 

 

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