IT武装戦略の着眼点

第101話:行動できる人と、できない人の違いとは?

2018年07月25日

「通常業務があるので、新たなチャレンジができないのですが・・・」
「先生にご提案頂いた新たなチャレンジですが、私にはできないのですが・・・」
たまたま、行動できない&行動に移せない方からの相談が続きました。

 

「行動できる人とできない人の違いは何か?」
この問は、ビジネスにおける頭を悩ます究極の疑問だと思います。

 

経営者や営業マンがご自身で行動できなかったら、いくらアドバイスをもらっても、沢山のビジネス書を読んでも、いくら素晴らしいアイデアを出しても・・・。
経営にとって何の役にも立たないです。

 

ビジネスにおいて、アイデアや新たなチャレンジ・改善案は誰にでも簡単に出せます。素晴らしいアイデアの一つや二つは大抵、誰もが持っているものです。しかし、それを実行レベルにまで落とす人はほんの一握り。多くの人は、いいアイデアを持ちつつも、行動できないのです。

 

「なぜ行動できないのか?」

これは心理学に見ると、「リスクや不安に対しての心理抵抗」があるからなのです。

 

会社という組織において、何か新しい営業手法にチャレンジ(変化)しようとすると、必ず反対意見が出て、今までのやり方に固執しようとする力が働きます。これこそ、「リスクや不安に対しての心理抵抗」があるのです。

 

例えば、「今までのように外食レストラン業界だけをターゲットにするのではなく、今後はホテル業界に対しても営業して見込み客を開拓していこう」と旗を振っても、勝手が分からないし、不安だし、リスクが計算できないうちは、どうしても既存の外食レストラン業界ばかりに営業に行ってしまいがちなのです。

 

新たなチャレンジや新たなやり方というのは、不慣れだし、怖いし、リスクも分からないから簡単だと思えない。新たなチャレンジにつきものの失敗が怖いのです。

 

新たなチャレンジに隠れているリスクがどれだけあるかわからないので、上手に行動に移せなかったりするのです。

 

 

人間というのは、「慣れていて」「分かりやすくて」「すぐにできること」を好みます。

 

ですからこの心理抵抗を頭において、新たなチャレンジ取組んでもらうときは、いきなり大きな一歩(変化)を進めるのではなく、小さな一歩(変化)で進めるのです。小さな変化を積み重ねていくのが、近道となるのです。

 

この情報化社会において、良いアイデアを生み出して、それを素早く実行できるかどうかは、勝負の分かれ目となります。

 

良いアイデアをどんどん実行に移すためには、「簡単で」・「具体的で」・「安全にできる」と思うようなことからスタートすれば良いのです。

 

漠然と「営業プロセスを改善しろ!」と指示しても、社員にとっては難しいのです。

●営業プロセスって、そもそも何をさしているんだ?

●アフターフォローの事か?

●ホームページ制作の事か?

●方法はいくらでもあるから、一体どれからやればいいのか?

一体何が営業プロセスの改善なのか、分からないのです。

 

一方で、「見込み客を増やすために、このチラシの改善案を1週間以内に作れ!」と言われたら、きっと素早く簡単に実行に移すと思います。

 

経営において、大きなアイデアは素晴らしいことは事実です。しかし、大抵の大きなアイデアは抽象的であることが多いのも事実です。だから、実行される事が極めてマレなのです。

 

だとすれば、実行しやすい小さなアイデア&小さなチャレンジの方が断然良いのです。実行されない大きなアイデア1つよりも、実行される小さなアイデア&小さなチャレンジ100個の方に、はるかに価値があるのです。

  

「行動できる人と、できない人の違いは何か?」
それは、「簡単で」・「具体的で」・「安全にできる」第一歩を進めるかどうかの違いです。

  

あなたは、アイデアを行動に移せていますか?

 

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