「工藤さんのセミナーを聞いて、来年こそは売上目標を達成したいと思いました!」サービス業を展開する、若手経営者の言葉です。年末を迎えるこの時期、来年の抱負や目標についてのお話しや相談が増えてきます。
同じ目標のお話しをしても、優れた経営者は、自社の業績や資金繰りを数字で正しく把握し、毎年経営(事業)計画をしっかりと策定しています。しかしこういった経営者の比率は低いですが・・・。
少し前のデータですが、2016年版小規模企業白書によると、経営計画を「作成したことがある」者は53.0%で、約半数の小規模事業者は経営計画を作成したことがないそうです。
経営計画というと、何やら高度な知識を必要とする難しいものという印象を持つ経営者が少なくないはずです。しかし経営計画策定の意味するとこは、決して難解なものではなく、社会生活の中で誰でも行っている「知恵」であり「技術」なのです。
例えば、全く知らない場所に車で行く場合、カーナビに目的地を設定しておけば、道に迷うこと無く到達できます。運転の力量や知識や経験などで、多少の違いがあるにせよ、ほぼ間違いなく目的地に到達できます。
経営計画はこのカーナビと同じです。事業経営の儲かる方向性を示すナビゲーターであり、尺度であり、選択眼なのです。すなわち経営計画とは、「我が社が生き残るための」道具なのです。
我が社が生き残るために、
①「いくらの儲けが必要なのか?」を数字でつかむ。
②「誰に・何を・どのように」売るのかを決める。
③計画を実行するための「資金繰り」はどうなるか?
これらは経営者自身が、戦略的に方針を打ち出す以外にありません。
どんな時代にあっても、優れた業績をあげている会社、安定した経営をしている経営者は、皆共通して数字に強いです。数字を専門に扱う会計事務所以上に数字に強く、分析力や解説力に長けています。事業経営では、「計数管理と業績は比例しています!」
ではどうすれば数字に強くなるのでしょうか?
それは経営者自らが、自社の経営計画を策定することが一番の近道となります。策定の過程で、自社のあらゆることが数字でつかめることになるからです。
年末を迎えるこの時期、来年以降の自社繁栄のために、経営計画を策定しましょう!
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