IT武装戦略の着眼点

第115話:ヒット連発する商品のつくり方!

2021年04月14日

「耳まわり治療薬ミーミエイド」をご存知でしょうか?
この商品は、コロナによるマスク生活が一般化したために、新しく登場した悩みを解決する商品で良く売れているそうです。

 

これを販売しているのは、ネーミングや商品の役割・効果がとてもわかりやすく、「のどぬ~る」「熱さまシート」などセンスの光る名付けで有名な小林製薬です。

 

顧客ニーズを掴み、良い商品をつくることも大事ですが、それ以上にわかりやすいネーミングで、「知ってもらう」ことは本当に重要です。これら全てが揃ってヒット商品となるのです。

 

それではなぜ、小林製薬はヒット連発の商品をどんどん開発できるのでしょうか?

実は2014年から、全社員で新製品のアイデアを考える「全社員アイデア大会」という会議を行っているそうです。

 

「全社員アイデア大会」とは、グループ全社員が会社創立日である822日に各人で新製品のアイデアを出し合い、投票等で優れたアイデアを選抜していくものです。

 

勝ち上がった事業部ごとの代表アイデアを役員にプレゼンし、入賞したアイデアは実際に発売する事を目指しています。この会議において、年間3万件を超えるアイデア提案があるそうです。

 

この提案制度からできた製品が冒頭の「熱さまシート」です。

 

正に全社員によるアイデア創出で、ヒット商品を作っていると言えます。またこの仕組みにより、全従業員が商品開発に対する強い意識を持つことにもつながると思います。

 

さてヒット商品を振り返ると、決まって魅力的なネーミングやコンセプトがあり、改めてアイデアや発想のヒントが重要であると感じます。

 

アイデアの定義は、「異なるものと異なるものを結びつけること」(ジェームス・ヤング)と言われています。では、ロングヒット商品を生むような 「ヒットするアイデア」の定義を知りたくないでしょうか?

 

実は、「ヒットするアイデア」の定義があります。

 

ストーリーアーツ&サイエンス研究所の岡田勲氏によると、"対極する2つの概念を統合すること"が、ヒットするアイデアの定義だそうです。人は、対局する概念を統合することにより、感動が生まれるそうです。

 

アイデアは、「異なるものと異なるものを結びつけること」。さらにヒットするアイデアは、「対極する2つの概念を統合すること」でした。

 

自社の商品やサービスへの応用だけではなく、組み合わせ、コラボから新しいヒント、アイデアが誕生することもあります。

 

小林製薬では調査データに頼りすぎず、従業員自らの目で現場を見て歩き、常に生活者の暮らし視点に立った情報を収集しているそうです。特に店頭は、暮らしの変化がいち早く反映される情報の宝庫と捉えています。

 

常日頃から情報収集のアンテナを張りめぐらせ、大量のインプットを続ける。その大量の情報から、「ヒットするアイデア」を見つける!

 

これがヒット連発するヒントなのかもしれません! 

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