人材育成の本質論

第2話:ゆとり世代の人材育成

2016年08月10日

先日、鹿児島大学で「人生が変わる授業」を行ってきました。青年たちの人材育成です。昨今の青年は元気がない、やる気がない、挑戦しない。。。と言われ、企業でも育成に困っています。「ゆとり」という言葉は青年層の人材育成でキーワードになっているかと思います。

 

人材育成の本質は理論よりもココロザシ。人を育成し業績を上げる理論は何百通りもあり、その手法を教える講座は巷に溢れています。なぜならば、目先のテクニックが最も稼げるからです。しかし、あまり効果は出ません。教えてもらうという形態は受け身であり、ココロの変革ができないのです。ココロがない手法では効果は続きません。短絡的な結果になるのです。

 

ゆとり世代と言われる青年層は手法やテクニックには弱いです。しかし、「どうしてそれをするのか?なぜやる必要があるのか?自分の人生は?」ということを先に考えます。つまり、手法よりも先にココロザシを気にすることが多いのです。今までの「手法」を教える人材育成では太刀打ちできません(笑)だから上司も困ってしまうのです。

 

この世代はココロザシを優先するのが強みです。言ってみれば、手法で勝負しようとする人材よりも優秀です。手法は後からいくらでも身に付けることができますので、まずはココロに火をつけることが優先なのです。しかし、中々火がつかない、納得しないと燃えない、厄介なのですが火が付くとジワジワと熱を高めていきます。優秀な人材に成り得る可能性をどのようにして育てていくか?

 

それは青年層がココロから感動し、あこがれを持つような生き様を見せるのです。経営者や幹部が「語る」のです。「なぜ、この仕事をしているのか?」、「この仕事を通してどんな社会にしたいのか?」そして、「実現するためには礼儀、挨拶、マナーが必要である」ことを伝えるのです。ここで「お金のために働く」と言うと青年層は会社のビジョンの小ささに絶望し辞めていくでしょう。もう、そんな時代ではありません。青年層はお金が動機ではないのです。このようなココロザシを語ることで、ココロが育っている青年層は火がついてきます。火が付けば勝手に燃え上がっていくチカラを持っています。

 

では、鹿児島大学の90分の授業で青年がどう変わったか。このようなレポートをいただきました。

 

「私も将来、人に自信を持って何かを伝えられるような人になって、人の役に立つ人になりたいと思います。本当に今日の授業は人生が変わる授業だったと思います。ありがとうございました。」

 

「佐藤さんのお話を聞いて、自分が変わろうと思いました。今のうちにチャレンジしようと思います。今まで失敗を恐れてチャレンジしなかった自分を変えます。」

 

「たった1時間半の授業ではあったけれど、佐藤先生に人生を変えてもらった人の一人になるなと思いました。自分の人生を変えられる可能性をつぶさないようにしたいです。」

 

「現実を見たらなんだか理想と違って、それでも流されていくのが大人だと思っていました。今のままでいるのが楽だし、諦めていることがたくさんあるのが大人。上手くいかないことに抗って、理想を語るかっこよさを、私ははじめて見ました。」

 

このように青年たちは変わるチカラを持っています。人生の本質から考えていき、育っていく可能性に満ちています。若者に本質を語りましょう。それはあなたの人生論です。 

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