人材育成の本質論

第5話:良かれと思うアドバイスが小さなズレを生む

2016年11月02日

「仕事はスピード、とにかく早くやりなさい」とCタイプの上司は言います。

「仕事は丁寧さ、じっくりとやりなさい」とEタイプの上司は言います。

部下は真反対のアドバイスに困ります。

上司の言うことはどちらとも正しいのですが、部下は逆のアドバイスで困る場面が多いようです。人の多い大企業では逃げ場がありますのでそこまで大きな問題にはなりませんが、少数精鋭の会社ではこのズレが不信感につながりますので気を付けなければなりません。

 

経営者も同じくです。幹部の能力が育っていないのにも関わらず高レベルの仕事を任せると、幹部は自分の能力を上げることよりもズレた指示をした経営者に対し不信感を持つようになります。「社長は何もわかっていない」と幹部の意思疎通が難しくなり、社内の空気も徐々に停滞していきます。

 

よく立場が人を育てると言います。もちろんその通りです。立場が社員の意識を高め、自主性を生み出し、課題解決の機会をつくります。育つための場ができるのです。しかし、少数精鋭の会社では通用しない社員も出てきます。せっかく幹部候補として育ったのに退職につながることもあります。また新たな社員を一から育てなければならないことを考えると、強いモノが残るシステムは結果としてマイナスです。人の入れ替わりは業者間の不信感にもつながります。ジワジワと売上にも影響し始めます。「仕事ができる優秀な人が来れば・・その時まで踏ん張ろう」と思っても、同じことが繰り返されていきます。課題の解決は仕事ができる優秀な人ではないのです。そもそもの小さなズレが大きくなっているのです。

 

小さなズレというのは相手を知らないことから始まります。人の信頼で成り立つのが仕事。人間関係を築くコミュニケーションスキルは仕事の原点になってきます。たまに、仕事ができるよりも、社長や幹部の考え方を変えてくれる「人間関係の優秀な人」もいます。その人が持っているのは「コミュニケーションスキル」。もし、会社で様々なトラブルが発生していれば疑ってみてください。小さなズレはどこから発生しているのかと?そして、人間関係が様々なトラブルを解決する一歩になることを知るべきです。そのコミュニケーションスキルのあり方をタイプ別人材育成のセミナーにてお伝えします。

 

ちなみに、応援をしていた広島東洋カープですが、、、「今年は」日本一を逃しました。今回の負けは強くなるための布石に過ぎません!

 

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