IT武装戦略の着眼点

第38話:返済不要な補助金を上手に活用する!

2016年04月06日

新年度がスタートしました。新たな経営目標に向かって、早速動き出している中小企業が多いと思います。新年度は様々なことが動き出しますが、国の政策による「補助金」募集も開始されています。

事業者のために国の政策目標がありますが、目標を達成するためには、その目的にあった事業を、事業者に広くあるいはしっかりと、取り組んでもらうことがとても重要です。

「補助金」とは、そのような事業に対して実施のサポートのために給付するお金のことで、事業者にとっては返済不要の資金調達となります。

補助金は国のさまざまな政策ごとに、色々なジャンルで募集されています。それぞれの補助金の「目的・趣旨」といった特徴をつかんで、自社にマッチする補助金を見つけることがポイントです。

その際にとても使い勝手の良いサイトがあります。
「ミラサポ」(https://www.mirasapo.jp/index.html)です。

サイト内には多くの情報が掲載されていますが、補助金など支援施策の検索や、補申請のポイントと手順、必要書類について詳しく案内している「補助金早わかりガイド」もあります。

この「ミラサポ」を利用して、積極的に情報を集めて、補助金を有効に活用しましょう!


本年度は、平成27年度補正予算・平成28年度予算で、様々な補助事業が計画されています。その中から、中小企業向けの代表的な事業を以下に紹介します。

(1)小規模事業者持続化補助金
●小規模事業者が、商工会・商工会議所と一体となって、販路開拓に取り組む費用(チラシ作成費用や商談会参加のための運賃など)を補助。
●補助率:3分の2以内
●補助上限額:50万円、100万円(雇用増加、処遇改善、買い物弱者対策)、500万円(連携する小規模事業者数による)
●公募期間:
・受付開始:平成27年2月27日(金)
・第1次受付締切:平成27年3月27日(金)[当日消印有効]
・第2次受付締切:平成27年5月27日(水)[当日消印有効]

(2)ものづくり・商業・サービス補助金
●国内外のニーズに対応したサービスやものづくりの新事業を創出するため、認定支援機関と連携して、革新的なサービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行う中小企業・小規模事業者の設備投資等を支援。

①革新的サービス・ものづくり開発支援(補助率3分の2)
●一般型 補助上限額:1,000万円
●中小企業が行うサービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善に必要な設備投資等を支援。

●小規模型 補助上限額:500万円
●小規模な額で行う革新的なサービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を支援。
②サービス・ものづくり高度生産性向上支援(補助率 3分の2)
●補助上限額:3,000万円
●IoT等の技術を用いて生産性向上を図る設備投資等を支援。
●募集期間:平成28年2月5日(金)~4月13日(水)〔当日消印有効〕

(3)小売事業者等に対するレジの導入・システム改修等支援
①複数税率対応レジの導入等支援
●対象者:複数税率に対応して区分経理等を行う必要がある小売事業者等(複数税率対応レジを持たない者に限る)
●補助率:原則 2/3 ※3万円未満のレジ購入の場合 3/4補助
●補助上限:1台あたり20万円 ※商品マスタの設定が必要な場合には40万円

②受発注システムの改修等支援
●対象者:軽減税率制度の導入に伴い電子的に受発注を行うシステムの改修等を行う必要がある小売事業者、卸売事業者等
●補助率:2/3
●補助上限: 1000万円(小売事業者) 150万円(卸売事業者等)
●募集期間:未定

これら補助金を、自社で利用する目的も良いです。または自社の顧客に、補助金情報を提供して付加価値をつける戦略にも応用できると思います。重要なことですが、事業戦略に補助金を上手に活用することです。

経験上、戦略が無い会社は補助金に振り回されることが多いからです。あくまでも、戦略あっての補助金です!

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